1. 異なる材料
YT型超硬合金の主成分は、炭化タングステン、炭化チタン(TiC)、コバルトです。グレードは「YT」(中国語のピンイン接頭辞で「硬い、チタン」を意味する2文字)と炭化チタンの平均含有量で構成されます。例えば、YT15は平均TiC含有量が15%で、残りは炭化タングステンとコバルトを含むタングステン-チタン-コバルト炭化物であることを意味します。
YG超硬合金の主成分は、炭化タングステン(WC)と結合剤としてのコバルト(Co)です。グレードは「YG」(中国語ピンインで「硬コバルト」)と平均コバルト含有量の割合で構成されます。例えば、YG8は平均WCが8%で、残りは炭化タングステンからなるタングステンコバルト炭化物です。
2. 異なるパフォーマンス
YT型超硬合金は耐摩耗性に優れ、曲げ強度、研削性能、熱伝導性が低いのに対し、YG型超硬合金は靭性、研削性能、熱伝導性は優れていますが、耐摩耗性はYT型超硬合金よりも高いです。
3. 使用範囲の違い
YT型超硬合金は低温脆性が高いため一般鋼の高速切削に適しており、YG型超硬合金は脆性材料(鋳鉄など)非鉄金属および合金鋼の加工に使用されます。
投稿日時: 2022年7月22日




